カズピリクエタのブログ

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カズピリコラム④「グローブを外せ」

 

 

仲良い知り合い。

コミュ力に自信がある顔見知り。

これからもどんどん話しかけてきてほしい。

 

ただ、世の中には

そのどちらでもないのに

急に肩を叩いてくる人たち、

名前を呼んでくる人たちがいる。

 

でもそれだけならまだ全然いい。

 

その中でも

手持ちの話題を一つも用意していないやつら。

 

お前らだけはほんまにやばいぞ。

 

ボールを持ってないくせに

キャッチボール誘ってくんな。

 

誘ってくるのならば、

一つでいいからボールを用意してきてくれ。

 

お互いグローブだけで何ができんねん。

 

即興で作った泥団子を投げ合っても

脆いからキャッチした瞬間に粉々になる。

 

泥団子でキャッチボールはできない。

それこそ泥仕合になる。

 

仲良い人とは、

お互いボールを用意していなくても

いくらでも質が高いボールを

その場で生み出し続け合える。

 

コミュ力がある人とも、

その人自体が一瞬にして

ボールを作りまくれるバッティングマシーン

みたいな人だから、

球は尽きない。

その球をこちらはひたすらキャッチして

塁に投げ込む守備練習みたいなことさえ

していればうまくいく。

 

ただ、

そのどちらにも当てはまらず、

なおかつボールを持っていないのに

話しかけてくる人。

 

頼む。

こちらも気づかないふりをしているのだから

察してくれ。

 

そりゃ話しかけてくれた以上、

こちらも最大限の努力はさせてもらいます。

 

周りを見渡して集めた情報で

必死に作る即興ボール、

あなたとの記憶をさかのぼって

必死に作る即興ボール、

一生懸命投げさせてもらいます。

 

でもそれは泥やから。

あくまで泥団子やから。

脆すぎるから。

 

それに対して「気まずいなぁ」

みたいな顔をするのなら、

初めからキャッチボールを

誘ってこんといてくれ。

 

お前が誘ってきたんやろ。

 

なんでこっちも必死になって

泥団子作って投げまくらなあかんねん。

お前も泥浴びたくないやろ。

お互い損しかない。

 

ただ、

いつも常にグローブを着けていると

キャッチボールをしたくなってしまうという

気持ちは分からんでもない。

 

世の中には誰とでもいいから

とにかくいつでもキャッチボールを

していたいんだという人もいる。

 

「間が空くのがしんどい」とか、

「一人がしんどい」とか、

理由はいろいろあるのだろう。

 

その心意気自体は悪いものではないと思う。

 

そんなに仲良くない人や、

普段関わらない人とも積極的に交流することで

新たに親交を深めることができる。

あるいは、

自分の世界の中だけでは

手に入らないであろう

知識を得ることができる。

 

素晴らしいこと。

 

ただ、

それをしてくるのならば、

球を作る技術を学んできてくれ。

それが無理でも

その場で球を作る努力をしてくれ。

 

「最近何してるん?」

 

「バイトばっかりやなぁ〜」

 

「そうなんか〜」

 

 

 

おい〜〜〜。

 

 

 

「最近天気悪いなぁ」

 

「ほんまになぁ〜。」

 

 

 

おい〜〜。

 

適当に

「てことはさ〜、」とか

言うてこいよ、

風呂敷を広げる素振りを見せてこいよ。

それでひとまずなんとかなるねんて。

 

お前がやってることは

泥団子ぶつけられて

ただただ「痛!」って

言うてるだけやねんて。

 

「今投げてきた泥団子なに?」

 

でも

 

「今投げてきた泥団子カーブしてたくない?」

 

でも

 

「今投げてきた泥団子なに混ぜて作ったん?」

 

でも

なんでもいいねんて。

 

話しかけてくれた以上、

こちらももがくから

そちらももがいてくれ。

 

 

 

それが出来ないのなら

 

 

 

 

 

グローブを外せ。

 

 

 

 

 

「グローブを外せ」